Fat Tuesday Air Line
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あっぱれハーレム、へっちゃらニューヨーク!!


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vol.18
Vol.19
vol.20
vol.21
vol.21 ●同じ職業を持つということ。

グラウンドゼロを語るとき、
必ず登場するのは、そこで救助活動を行ったファイヤーマンやポリスマンのこと。
あの大惨事のなか、
ただただ目の前で起こっていることに対して
救助活動を行い、
燃え盛る炎のなかに飛び込んでいった。

たとえそこに命の危険があろうとも、
自分の任務を全うしたのだった。

そんな命を懸けた現場に、
全米からたくさんのファイヤーマンやポリスマンが、NYの同僚たちを援助するために
駆けつけたという。

いてもたってもいられなくなって、
思わずきてしまったというファイヤーマンも多かったと聞く。

そんな彼らが残したのが、このエンブレム。


同じ仕事をしている仲間への激励と、
同じ仕事を全うしてなくなった友への鎮魂と。
いろんな思いをこめて、ここに貼り付けたものだとか。

地域は違えど、同じような環境で働く仲間として、いてもたってもいられない気持ち。
とにかくきてしまったというその心の衝動。
きっと明日の予定とか、約束とかすっぽかしてきてしまった人がたくさんいるんだろうと思う。


ある夜、消防署の前を歩いていたら、
ファイヤーマンの像が置いてあった。
確かこの像は、グラウンドゼロの惨事が起こる以前に、別の州に修理に出していたらしく、
惨事のちょうど数ヶ月後に、きれいになって戻ってきたのだと、新聞で読んだ記憶がある。

なんだか、タイミングが良すぎる。
下を向いて、祈るように静かにうつむくこの像は
ファイヤーマンの威厳と鎮魂のアイコンになってしまった。
ほんと、
このためにキレイになってかえってきたのかと思うほど。
ごらんのとおり、花やキャンドルがささげられ、
平和への祈りがこめられちゃってる。

今はどこにあるのか知らないけれど、
2001年の9月に
たくさんの勇敢なファイヤーマンがなくなったということは、
何十年たっても、
この像がしっかりと覚えていてくれるはず。
ただ静かに、下を向いて。